2026年8月、フランスベッドのマットレスを一式で買いました。
払ったのは988,800円です。
その前の9年間は、1台3〜5万円のモットンで寝ていました。
高い買い物をしたあとは、自分を納得させたくなるものです。なので先に書いておきます。
この記事は「年あたりで見れば、高いマットレスも割安」という話にはしません。計算したら、そうはならなかったからです。
フランスベッドは使い始めて約2週間です。 年あたりコストは「10〜15年使えたら」という想定で計算しています。実際に何年使えるかは、まだ分かりません。
結論:年あたりに直すと差は縮む。でも、縮んでも高い
1. 総額では5.3倍の差が、年あたりでは1.7〜2.6倍まで縮む ただし、縮んでもまだ2倍前後高い。
2. 損をするかどうかは、価格より「何年使うか」で決まる 同じレガシーでも、10年なら1台年4.0万円、4年なら年10.0万円です。
3. ほとんどの人には、ここまでの金額は要らない 私は3〜5万円のマットレスで9年、大きな不満がありませんでした。
3世代のマットレスを、年あたりに割ってみた
我が家は、夫婦と子ども2人です。9年で3世代のマットレスを使いました。
3世代の金額と使った年数
| マットレス | 世帯の総額 | 世帯/年 |
|---|---|---|
| 初代モットン(シングル2台) 2017年8月〜・約4年 | 約10万円 | 約2.5万円 |
| 2代目モットン(セミダブル2台) 2021年10月〜・約4年11ヶ月 | 約18.6万円 | 約3.8万円 |
| フランスベッド(セミダブル2台) 2026年9月〜・10〜15年と想定 | 約98.9万円 | 約6.6〜9.9万円 |
(金額は注文記録・明細書より。モットンはフレーム込み、フランスベッドはフレーム・枕・敷きパッド込み。初代は主に使った約4年で割った)

2代目のモットンは、フレーム込みで約18.6万円でした。 約4年11ヶ月使ったので、年あたり約3.8万円です。
フランスベッドは、一式で988,800円でした。 10〜15年使えたとして、年あたり約6.6〜9.9万円になります。
総額5.3倍の差は、年あたりで1.7〜2.6倍になる
2代目モットンと比べると、総額では約5.3倍の差があります。
年あたりに直すと、この差は約1.7〜2.6倍まで縮みます。
ここでよくある流れは「年で割れば、高いマットレスも実質そこまで変わらない」です。
でも、私はそうは思いませんでした。
縮んでも、まだ2倍前後高い
年3.8万円で済んでいたものが、年6.6〜9.9万円になる。
これは「実質同じ」ではありません。はっきり高い買い物です。
しかも6.6万円は、15年使い切れた場合の数字です。途中で手放せば、もっと高くなります。
それでも年あたりで考える理由
では、年あたりコストに意味がないのかというと、そうではありません。
使いどころが違うだけです。
高いものを正当化する道具ではない
年あたりコストは、「高いけど年で割れば安い」と自分を納得させるためのものではないと思っています。
使い道は、自分がどの価格帯で探すかを決めることです。
- 数年で暮らしが変わりそうなら、総額の小さいものが合う
- 10年以上動かない前提が立つなら、年あたりで許せる額から逆算できる
私の場合は、先に上限があった
私は、年あたりの計算から予算を決めたわけではありません。
「よく寝る場所だから、100万円くらいかけていい」と、半分決め打ちで上限を置きました。
予算の決め方や、メーカー・モデルの絞り方は、フランスベッドを買うまでに考えたことにまとめています。
年あたりの計算は、その上限が無茶ではないかを確かめるために使いました。
この計算には、前提がひとつある
「10〜15年使う」が崩れたら、計算はやり直しです。
9年で2回替えて、一度もへたりが理由ではなかった
9年で3世代を使い、2回買い替えました。理由を並べると、こうです。
| 買い替え | きっかけ |
|---|---|
| 2021年 | 長女が生まれ、新築に引っ越した |
| 2026年 | 家計に余裕が出て、寝る場所にお金をかけようと決めた |
どちらも、マットレスがへたったからではありませんでした。 初代のモットンは、9年目の今も来客用として使っています。
何年使えるかは、暮らしの側で決まる
つまり「10年使うつもり」が本当に10年になるかは、マットレスの品質だけでは決まりません。
暮らしが10年動かないかどうかで決まります。
マットレスは10年使うのに、家族構成は5年で変わる。
この時間のズレが、マットレス選びでいちばんお金を無駄にするところだと思っています。
LTシリーズの価格の階段と、どこで止めるか
フランスベッドのLTシリーズは、価格が階段状に並んでいます。セミダブル1台で見るとこうです。
22万円から40万円まで、5段ある
| モデル | セミダブルの価格 | 10年で割ると(1台) |
|---|---|---|
| LT Lex1 | 220,000円〜 | 年2.2万円 |
| LT Lex2 | 264,000円〜 | 年2.6万円 |
| LT Lex3 | 319,000円〜 | 年3.2万円 |
| LT Lex4 | 363,000円〜 | 年3.6万円 |
| LTレガシー | 399,300円〜 | 年4.0万円 |
(出典:フランスベッド販売の商品ページ LT Lex、LT LEGACY。2026年9月時点の税込価格。「〜」は仕様で変わる)
下から上まで約1.8倍です。10年で割ると、1台あたり年2.2万円から4.0万円の幅になります。
公式の比較表で分かる違い
メーカーのLTシリーズ比較表を見ると、上に行くほど厚くなります。
| モデル | マットレスの厚さ | 比較表の表示 |
|---|---|---|
| LT Lex1〜Lex3 | 26〜30cm | — |
| LT Lex4 | 32cm | オーバートップ(両面) |
| LTレガシー | 34cm | ダブルデッキ・オーバートップ(片面) |
(出典:フランスベッド公式 ライフトリートメント比較表。2026年9月時点)
スプリングを2段重ねた「ダブルデッキ」の印が付いているのは、レガシーだけでした。 Lex3とLex4には、天然ラテックスフォームも入っています。
型番ごとの素材の違いや、LT-7700などの旧型番との見分け方は、LTシリーズの違いをまとめた記事に書いています。
構造の違いが寝心地にどう出るかは、店で寝比べて確かめるのがいちばんだと思います。私が違いを感じたのも、寝比べたときでした。
私が最後まで迷ったのは、Lex4とレガシー
最後に残ったのは、Lex4とレガシーでした。
差はセミダブル1台で約3.6万円、我が家は2台なので約7.2万円でした。
決めたのは、店での寝比べです。モデルの差を金額で比べても、答えは出ませんでした。
損をするのは、最上位を短く使うこと
階段のどこで止めるかは、モデルの差だけでは決まらないと思っています。
Lex1とレガシーの差は、10年で割ると月1,500円
Lex1とレガシーの差は、10年で割ると1台あたり年1.8万円です。月にすると約1,500円。
この差を大きいと見るか小さいと見るかは、人によります。
4年で手放すと、同じレガシーが年10万円になる
判断を分けるのは、分母の年数のほうです。
色が付いているところだけが、実際に差がある項目です。
| モデル | 10年使う人 | 4年で手放す人 |
|---|---|---|
| LT Lex1(22万円〜) | 年2.2万円 | 年5.5万円 |
| LTレガシー(39.9万円〜) | 年4.0万円 | 年10.0万円 |
(セミダブル1台・公式価格を年数で割った計算値)

同じレガシーでも、4年で手放すと年10万円です。10年使えるなら、Lex1は年2.2万円まで下がります。
いちばん損が大きいのは、これから引っ越しや出産が控えている人が、最上位を買うことだと思います。
価格が上がっても、保証は長くならない
金額の話なので、保証にも触れておきます。
フランスベッドのマットレスの保証は、原則お買い上げから2年です(一部の商品は1年)。私が買ったレガシーの保証書には「2年」とあり、へたりの数値は書かれていませんでした。
(出典:フランスベッド公式 保証期間)

通販の10万円前後のブランドには、10年保証を掲げているところがあります。各社の保証の中身は6社の「10年保証」を比べた記事にまとめました。
保証の年数だけでは比べられません。 対象になる不具合、へたりの条件、対象外になる使い方、修理か交換かの扱いが、各社で違います。
価格が上がるほど保証が長くなる、という関係にはなっていません。高いほうで私が払ったのは、保証ではなく、店で寝比べて選べることでした。
結局、100万円は高いのか
私の答えはこうです。
高い。そして、ほとんどの人には要らない
年あたりに直しても高いです。
私は3〜5万円のマットレスを9年使って、大きな不満はありませんでした。 初代は主に約4年使い、年あたり約2.5万円でした。その後も来客用として、購入から9年目の今も使っています。
では、なぜ100万円を出したのか。家も家族も当面動かない、と思えたからです。
その前提がない人が同じ金額を出すのは、払いすぎになると思います。
予算ごとの、私の見立て
| 予算(1台) | 合うと思う状況 |
|---|---|
| 3〜7万円 | これから結婚・出産・引っ越しがある。数年で替える可能性がある |
| 7〜15万円 | 当面は動かないが、10年使い切る確信まではない。返品制度と長期保証のある通販ブランドの価格帯 |
| 20〜40万円 | 家も家族も当面動かない。店で寝比べて決めたい |
3〜7万円の帯でニトリや西川と迷っているなら、ニトリ・西川と通販ブランドを比べた記事があります。
10万円前後の通販ブランドには、100日以上のお試し期間や10年保証が付いているものがあります。3社の条件を並べた記事はこちらです。

まとめ
- 3世代を年あたりに割ると、総額5.3倍の差は1.7〜2.6倍まで縮む
- ただし、縮んでも2倍前後高い。「年で割れば割安」ではない
- 年あたりコストは、高いものを正当化する道具ではなく、どの価格帯で探すかを決める道具
- 同じレガシーでも、10年なら年4.0万円、4年なら年10.0万円。損を決めるのは使う年数
- 価格が上がっても、保証は長くならない
- ほとんどの人には、ここまでの金額は要らない
私は3〜5万円を9年使って、そのあと100万円を払いました。両方やって思うのは、「いくら出すか」より「何年使う前提が立っているか」が先だということです。
予算の決め方から寝比べまで、買うまでに考えたことは次の記事にまとめています。
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